東京都心で最も注目される大型複合施設「麻布台ヒルズ」に、4月26日、ラグジュアリーウオッチ&ジュエリーの新しいブティック「タイムヴァレー 麻布台ヒルズ(TimeVallee Azabudai Hills)」がオープンした。全世界で46店舗を展開する「タイムヴァレー」。日本での第1号店となる「麻布台ヒルズ」の新店舗は、世界にも9店舗しかない旗艦店だ。唯一無二の個性を放つ高級時計ブティック「タイムヴァレー 麻布台ヒルズ」の魅力を解き明かす。
「マルチブランド」の販売ノウハウが結実した
本物のラグジュアリー空間
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ラグジュアリー・コングロマリットのコンパニー・フィナンシェール・リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)が新たなリテールビジネスを展開するために2014年にスイス・ジュネーブで設立した「タイムヴァレー」。世界中のパートナーとともに運営するブティックの最大の特徴は、同グループ傘下のブランド以外も取り扱う「マルチブランド」の店舗であること。
並木通りに面したブティックのファサードには大きな窓を配置。時計のバンドをイメージしたマーキーが目を引くエレガントで広々とした店内には、厳選された一流ブランドのコレクションがそろい、カスタマーサービスラウンジを備えるなど独自のサービスも充実。ウィメンズウオッチやジュエリーも扱っており、カップルでもショッピングが楽しめる。
「タイムヴァレー」が展開する多彩なラインアップ
各ブランドのおすすめを一挙紹介
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「さまざまな時計に興味をお持ちのお客さまのことを考えると、多様なブランドの時計を扱うマルチブランドの店舗は欠かせない。『タイムヴァレー 麻布台ヒルズ』はマルチブランド戦略に最適だ」という本社のマイケル・ゲヌン(Michael Guenoun)最高経営責任者(CEO)の言葉を体現するように「タイムヴァレー 麻布台ヒルズ」では、リシュモン・グループ傘下の「ボーム&メルシエ(BAUME & MERCIER)」「IWC シャフハウゼン(IWC SCHAFFHAUSEN)」「ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」「モンブラン(MONTBLANC)」「パネライ(PANERAI)」「ピアジェ(PIAGET)」「ロジェ・デュブイ(ROGER DUBUIS)」「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」に加え、独立系や別のラグジュアリーグループに属する「シャネル(CHANEL)」「ショパール(CHOPARD)」「ゼニス(ZENITH)」の厳選した11ブランドがそろう。
愛好家も納得のコンプリケーションモデルから、贅沢なハイジュエリーモデルのウィメンズウオッチまで、同店が取り扱う希少なセレクションから厳選した11モデルを紹介する。
各分野で活躍する著名人が来場
グランドオープンを祝福
グランドオープンに先立って開催されたレセプションでは、「タイムヴァレー 麻布台ヒルズ」の開店を祝おうとモデルの滝沢眞規子や泉里香、女優の前田敦子、総合格闘家の三浦孝太ら多数のゲストが来場。パーティーでは能の舞と三味線の演奏が披露されたほか、飴細工職人がその場で作品を造形。卓越した技で彩りを加えた。
2人の代表が語る
パートナーシップの意義と展望
「『タイムヴァレー』のモットーは“ヘリテージ&ビヨンド”。伝統を尊重しつつ、未来を開くことが私たちの使命だ。新世代のリテーラーとして、時計メゾン、スイスの時計業界の発展に貢献したい」とタイムヴァレー本社のマイケル・ゲヌンCEOは語る。
その鍵となるのが、複数のメゾンの製品を取り扱うマルチブランド戦略。「時計業界ではここ最近、メゾンが自ら直営ブティックを設けて販売するモノブランド戦略が目立つ。しかし、時計のエコシステムとして、モノブランドとマルチブランドの2つの戦略の共存が必要不可欠だ」。
「タイムヴァレー」では、店舗の運営はパートナー企業に任される。なぜ時計販売店BEST ISHIDA(ベスト販売)を日本展開でのパートナーに選んだのか?ゲヌンCEOは「今まで“ベスト・オブ・ベスト”を選んで世界中で事業展開してきた。東京の時計業界をリードしてきた業績を高く評価し、BEST ISHIDAを選んだ。最強のパートナーだ」と説明する。
ゲヌンCEOの言葉通り、BEST ISHIDAは1990年代から時計リテーラーとして、業界の常識にとらわれないビジネスを展開し、優れた販売実績と高い顧客満足度を達成してきた。同社は新宿、表参道、札幌で展開している時計専門店「ISHIDA」のほか、銀座の「ブライトリング(BREITLING)」などを運営する。また1979年の創業当時よりビンテージウオッチの取り扱いを行っている。
「私たちの強みは、スタッフ力とメゾンからの信頼。長年、お客さまにご満足いただけるサービスを提供してきた。しかし、激変する時計業界でビジネスを発展させるためには、常にチェンジ&チャレンジが不可欠。今回のパートナーシップでは、リシュモンと当社が今まで培ってきたノウハウを融合し、顧客サービスにイノベーションを起こしたい」とBEST ISHIDAの石田充孝社長は語る。
麻布台ヒルズという立地を生かし、さらなるラグジュアリーな顧客層の開拓を目指すため、毎月のようにイベントを企画し、情報を発信していく。石田社長は「これまで以上に大変な仕事だが、この店舗での取り組みは他の店舗でも活用できる。BEST ISHIDAの進化、ひいては時計業界のリテールの未来につながる」と意気込む。
他店との“差別化戦略”の1つが、メゾン各社が優先的に供給してくれたり、特別に企画・提供してくれたりするスペシャルモデルだ。すでに「ボーム&メルシエ」はタイムヴァレー限定モデルを企画し、日本ではこの店舗だけで販売する予定だ。
「お客さまはもちろん、時計メゾン、さらにBEST ISHIDAの皆さんにも特別な価値を提供したい。そのためにあらゆる努力と挑戦を続ける」とゲヌンCEOは決意を語る。
すでに成功を確信しているというゲヌンCEOと石田社長の2人。時計専門店の多くが、モノブランド戦略に翻弄される今、新たな形でマルチブランド戦略を展開する「タイムヴァレー 麻布台ヒルズ」のビジネススタイルが、世界の、そして日本の時計流通に大きな影響を与えることは間違いない。
場所:「麻布台ヒルズ」ガーデンプラザA1階
住所:東京都港区虎ノ門5-8-1
時間:11:00〜20:00
タイムヴァレー 麻布台ヒルズ
03-4577-6788