タイの人気コスメブランド「THANN(タン)」がブランド設立10周年を迎えた。日本では表参道ヒルズの直営店や先日オープンしたパークホテル東京にスパを展開している。創業者のトニー・スパトラノンはTHANNの代表のほかにも、デザイン&オブジェクツアソシエーション顧問、香港アジアンデザイン審査委員なども務め、デザイン業界にも精通している。バンコクで最もラグジュアリーな百貨店GAYSORNにTHANN最大規模のスパと直営店があり、THANN製品の他、トニーがチョイスしてきたファッションブランド、家具、雑貨などハイセンスなアイテムが並んでいる。
今回ブランド誕生10周年を機に設立したチャリティー企画「Morning Meal Project」は、朝食を満足にとることのできない子供たちに寄付するというプロジェクトだ。このプロジェクトのために作ったキャンドル(600バーツ、約1680円)を購入すると、子供1人の1ヵ月分の朝食を提供できるという。売り上げは全額をWorld Vision Foundation of Thailand (タイ・ワールド・ビジョン財団)に寄付する。
日本、香港、中国、ベトナム、台湾、モンゴルのアジア各国からディストリビューターとメディアが参加した10周年のレセプションは、あくまで「Morning Meal Project」の発足のローンチイベントであり、派手に10周年を祝うというものではない。しかしTHANNというブランドを通して、エココンシャスで高いデザイン性とアジア各国から集められた自然原料にこだわり、ナチュラルで機能性の高い製品で使用した人々の感動を呼び、そして社会に貢献するという、創業者トニースパトラノンの哲学が反映されている内容だった。10周年を迎えますます進化するTHANNに期待がかかる。