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ド迫力の「スターアイランド」、1万3000発の花火で非日常空間へ 福岡公演はYOSHIROTTENとコラボ

「ウルトラ ジャパン(ULTRA JAPAN)」などを手掛けたイベントプロデューサー小橋賢児によるエンターテイメントショー「スターアイランド」が5月11日に福岡で開催された。日本での開催は5年ぶり。1万3000発の花火と1000機のドローンを投入した2時間におよぶ劇場型のショーで観客を魅力した。

「スターアイランド」は、「新感覚花火エンターテインメント」と銘打ち、日本の伝統文化である花火と3Dサウンドやレーザーパフォーマンスなどの最先端テクノロジーを掛け合わせた大型パフォーマンス。2017年の東京公演を皮切りに、18年以降は海外にも進出した。シンガポールでは、アジア最大規模のカウントダウンイベントとして50万人を動員。サウジアラビアでは19年に建国記念日を祝うメインコンテンツとして採用されるなど、海外でも注目を集める。

YOSHIROTTENのアートプロジェクト“サン”を展開

コロナ禍で開催を見送っていた日本では、今年5年ぶりの凱旋公演となった。福岡公演ではアーティストのYOSHIROTTENとコラボレーションした。会場の地行浜の入り口にあたる、みずほPayPayドーム福岡にYOSHIROTTENのアートプロジェクト“サン(SUN)”のインスタレーションを展開。ホール内に足を踏み入れると、ミュージシャンのTAKAKAHNが今回のために制作した波音が会場を包む。レーザーとスモークが幻想的な世界観を演出し、そこに銀色の太陽をモチーフにした作品が並ぶ。中央にはイマーシブLEDと呼ばれる、15メートルにおよぶ巨大なスクリーンを設置。入り口で配布される3Dメガネを着用して見ると、巨大な惑星や葉っぱ、液体などさまざまなモチーフがこちらに向かって飛び出してくる仕掛けだ。

小橋とYOSHIROTTENはかねてより親交のある友人同士。小橋は「彼の作品は宇宙をテーマにすることが多く、僕が作りたい世界観とも共通する。彼の没入型アートで『スターアイランド』が生み出すパラレルワールドへとつながる“ゲートウェイ”を演出してもらった」と話す。

「スターアイランド」本編は、生命の誕生、夢、葛藤、愛といったテーマで一人の人生をなぞる劇場仕立て。日本を代表する「丸玉屋小勝煙火店」「マルゴー」「ワキノアートファクトリー」の3つの花火チームが集結し、1万3000発の花火が会場を彩った。花火に加えて息を呑むのが、国内最大級のドローンエンターテイメント集団「レッドクリフ」が手掛けるドローンパフォーマンスだ。1000機を用いて巨大な天使のモチーフや、空に羽ばたく大きな鳥などのモチーフを空に描き出しショーを盛り上げた。

小橋は「スターアイランド」に込めた想いを下記のように語った。「着想源は僕が大好きなエンリケ・バリオスによる著書『アミ 小さな宇宙人』だ。アミという宇宙人が、地球で生きる少年を自分の住む星に連れて行く。その星は愛が循環し完全に調和が取れた世界。少年は、そこで初めていがみ合う地球人の生き方を客観視し『自分たちもこんなふうに生きれたら』と地球に戻って行動を起こすという話だ。僕は星には連れてはいけないけれど、『スターアイランド』という非日常空間にお客さまをお連れして、心が少しでも明るく変化するきっかけが作りたい」。

6月1日と2日には、東京・お台場海浜公園でも開催する。チケットは9350円〜。

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