ビジネス

大丸松坂屋の冷凍食定期便サービス「ラクリッチ」が1周年 見えてきたニーズと次のアプローチ

大丸松坂屋百貨店(以下、大丸松坂屋)が手掛ける冷凍食の定期便サービス「ラクリッチ」は5月16日でサービス開始から1周年を迎える。

ラクリッチとは、大丸松坂屋のバイヤーがセレクトした冷凍グルメが毎月自宅に届くサブスクサービス。コースは“すごリッチBOX”(7〜10品、月額1万2000円)、しっかりリッチBOX(7〜10品、同9000円)、ちょいリッチBOX(6〜8品、同6500円)の3つ。45ブランドからセレクトされるメニューの半数は届くまでのお楽しみとし、おまかせスタイルで提供している。

サービス利用者の中で、最も多い層は50〜60代前後の単身または夫婦2人暮らし。次いで、40代の子育て世帯が続く。また、利用者の9割が百貨店を頻繁に利用し、残り1割は百貨店を普段使いしない層が占めているが、大丸松坂屋の岡崎路易DX推進部部長兼ラクリッチ事業責任者は「日々の生活の忙しさや健康上の理由などで、百貨店に行きたいが行けていない方も本サービスを利用してくれている。そこのニーズが発掘できた」と話す。また、利用者の地域分布を見ると、大丸松坂屋がない中国地方などからの利用もあり、「場所と時間に縛られるかつての百貨店の営業モデルでは届かない層にアプローチできている」と続ける。

これまでは夕食時のおかずとなるような商品を中心にセレクトしてきたが、利用者へのアンケートからランチ主食としてのニーズも高いことが判明した。加えて、 “タイパ意識”が強く冷凍食品への抵抗感が低い20〜30代へのアプローチを強化すべく、「ラクリッチ ラクLunch BOX」を開発した。8品が入っており、黒毛和牛のビーフドリアやカオマンガイといったメニューをそろえる。価格は8000円。5月16日10時から数量限定で発売する。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。