「スリー(THREE)」は、2015年からFB(ファッションビル)へ出店する。まずは2月下旬〜3月上旬にかけ、東京と札幌に出店。「15年は計3店舗ぐらいを想定し、検証していく」(宮崎稔章アクロ取締役事業開発部長)と意気込む。
今回のFB進出について宮崎事業開発部長は、「『スリー』はまだまだ認知度の低いブランドだと思っていて、新たな顧客接点を開発し、もっとブランドを知ってもらう必要があると考えていた。青山の旗艦店やセミセルフショップの現状から、新しい販路は新たな顧客層に有効的にアプローチできる可能性が高い。ブランドの認知向上を目指す上で、チャネル間の相乗効果も生まれるだろうと判断した」と述べた。
「スリー」は2009年に、メイクアイテムとスキンケアをそろえ誕生。スキンケアは、精油と国産原料にこだわった製品を、メイクアップではトレンドの先端をいく、モードな感覚の製品を展開。その後、メイク、スキンケアに加え、ボディケア、ヘアケアを発売。さらに今年9月に青山の旗艦店と阪急うめだ本店でインナーケアを、12月には旗艦店限定でアロマミストやキャンドル、バスソルトまで展開する。チャネル戦略では現在、青山の旗艦直営店をはじめ、百貨店、セミセルフ業態、免税店に出店。海外は、タイと台湾に進出し、順調に拡大している。
「商材を広げ、旗艦店ができたことで世界観が固まった。FBは約50平方メートルの広さを想定し、旗艦店でしか購入できないものも含め、全ラインアップをそろえ、まだ『THREE』を知らない層に向けブランドの世界観を発信する」と先を見据えた。