アクロは4月16日、「スリー(THREE)」ブランドで海外4カ国目となるマレーシアに進出し、海外初となるコンセプトショップをオープンする。総合的な美容提案ができるライフスタイル提案型店舗として、「スリー」の世界観を発信する。
今回の進出について宮�ア稔章アクロ取締役事業開発部長は、「最初に進出したタイは現在13店舗展開し好調に推移している。アジア・ASEANでの拡大を目指した中で、マレーシアは日本企業もたくさん進出し、親和性がある。また、パートナーを組む現地の代理店から、日本での視察において、『スリー』の世界観がマレーシアの人々に響くと言われ、互いの思いが合致、出店となった」と述べる。16年内に、マレーシアには2〜3店舗の出店を予定している。
コンセプトショップは、首都クアラルンプールにある高級ショッピングモール「パビリオン」内にオープン。店舗面積約87�uで、店内にはシンクを導入し洗顔料やボディーケアを自由に試せる設計としている。全カテゴリー商材を展開し、日本国内の旗艦店など一部店舗のみで販売していた化粧品・雑貨類も販売する。また、宗教上の理由でヒジャブを着用するイスラム教徒のお客にも配慮した個室のカウンセリングルームを設置する。
「スリー」は、2009年に「日本発のグローバルブランド」として誕生。13年にタイに進出し、台湾、インドネシアへと拡大、海外売り上げは前年比150%近くの成長を継続する。マレーシアは、ASEANの中でも一人当たりのGDPが高いこと、人口比率で若年層の占める割合が高ことなど、市場のポテンシャルが高く、更なる成長が期待できる。さらには、20年までに富裕層が人口全体の3分の2(2000万人)を超えると予想され、高価格、高付加価値商品へのニーズが高まっている。