ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第113回

映画やファッションに見る、日本と韓国の違い

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グッチ(GUCCI)」のクルーズ・コレクション取材でロンドンに向かう道中、映画「哀れなるものたち」を見ました。エマ・ストーン(Emma Stone)の俳優人生を賭けた演技に心底驚きました。エマ・ストーンは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のファッションショーで何度かお見かけしましたが、これからは心の中で「ブラボー!」という声援を送りながらパパラッチしそうです(笑)。

海外取材では、同業他社の編集長たちと機内で見た映画の話になることが多いです。もちろん「哀れなるものたち」も話題になりましたが、昨今よく話すのは、韓国映画の話。情報には敏感な方々ですから、多くの話題作をご覧になり一定の評価をしつつも、コンテンツのプロとして忌憚なきコメントをなさいます。その中で、「海外を目指すとき、韓国映画はセンセーショナルなストーリーと過激な描写に走りがち。一方の日本映画は、地味でも深淵なストーリー描写を目指す。前者がアメリカの映画の祭典、後者がヨーロッパの映画祭で高く評価されるのは、頷けるところ」との指摘があり、「なるほど」と思いました。

頭の中に浮かんだのは、「パラサイト 半地下の家族」と「ドライブ・マイ・カー」です。前者は、カンヌでパルムドールを獲得しているのでヨーロッパの映画祭でも高く評価されているわけですが、貧富というわかりやすい二項対立や、センセーショナルなエンディングが話題となりました。一方の後者は、結構ずっと車の中(笑)。淡々とした描写だからこそ、いろんな感情が垣間見えるし、感じられます。

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