資生堂のヘアケアブランド「TSUBAKI(ツバキ)」は、発売8年目にして最大のイノベーションに基づいた新技術を搭載し、3月中旬に生まれ変わる。それに合わせ、1月28日にヘアケアセミナーを開催した。
セミナーでは、資生堂の毛髪研究の歴史に触れ、「今は、髪の内側から自然に溢れるようなツヤが求められる時代。日本女性の髪の魅力は色とツヤ。メラニンは毛髪の色を決める重要な物質」と同社メーキャップ・ヘア研究開発センター ヘア製品開発グループの佐々木泉・グループリーダー。その理想的なツヤを生み出すため、資生堂が今回注目したのは毛髪メラニン。
紫外線や熱、ヘアカラーなどの影響でコルテックス内の毛髪メラニンが少しずつ分解し、毎日のシャンプーで流出してしまうことで、髪内部に空洞=毛髪メラニンホールが生まれてしまうことを解明した。このメラニンホールができると、散乱光が増え、彩度が低下し色がくすむことを突き止めた。そこで、今回資生堂は毛髪メラニンの補修と保護の両面のケアに着手。その補修成分として「アルギニン」を全製品に配合した。アルギニンは毛髪や肌を作るアミノ酸の一種で、レーズンや牛乳、ナッツなどの食物に多く含まれる。アルギニンが空洞を補修し埋めることで、ツヤをよみがえらせる。さらに、毛髪メラニンの流出を防止する成分「ポリクオタニウム-11」を配合。これにより、美しい色とツヤをキープする。
「多様化するニーズや髪の悩みに対応し、さらに洗い上がりも良い製品を開発していく。日本女性の髪がずっと輝き続けられるよう、化粧品的価値を持ったヘアケア製品を提供していきたい」と意気込みを語った。