ウエルシアがコンセプトから企画し、セルラボと共同開発
「イッツ」のブランド名は「大切なものは中身」を意味し、髪の悩みの顕在化と根本解決を目指して開発した。ウエルシア薬局がコンセプトから企画し、ネイチャーラボの研究開発部門であるセルラボと共同開発した。頭皮をケアする“薬用スカルプ”とカラーやパーマで痛んだ髪を補修する“ダメージリペア”の2シリーズを用意する。“薬用スカルプ”は肌の変化を感じる30〜40歳の女性をターゲットに、炎症やふけへの効果が期待できる処方を採用。ヘアカラーやパーマを楽しむ20代前半から30代前半に向けた“ダメージリペア”は、髪内部の空洞化に着目し、オイル性のケラチンなど髪の修復を手助けする成分を配合した。
「26年度にはPBの売上構成比を10%まで拡大」
ウエルシアホールディングスは、ロート製薬と共同開発するスキンケアブランド「リスタ(RESTA)」をはじめ、食品や日用品、ヘルスケアを展開する「からだウエルシア」「くらしウエルシア」「トップバリュ(TOPVALU)」などのPB を抱える。2024年2月期の売上高1兆2173億3900万円のうち、PBの売り上げは810億円と8.4%を占める。桐澤英明・ウエルシア薬局代表取締役副社長兼商品物流担当は「26年度にはPBの売上高を1100億円、売上構成比を10%まで拡大する。『イッツ』の発売によりポートフォリオを拡張しPBカテゴリーを強化する狙いだ。今の時代とお客さまのニーズに応える商品開発をし、ウエルシアの考えるヘルス&ビューティの価値を海外に広げる」と話す。
「独自の薬用成分とトレンド感で新たなポジションに」
商品企画部の岡本貴部長は、シャンプー市場について「本体1000円以上のプレミアム価格帯の商品が半分を占め、差別化が困難になっている。買い替えが激しいカテゴリー」と分析する。パッケージや香りなどのトレンド感を求める顧客や、スキンケア機能や薬用効果を重視する層など分かれる中、それらの中間として独自の薬用成分とトレンドに合わせたパッケージデザインで、新たなポジションを狙う。「イッツ」は今後、スキンケアやメイクなどを拡充しトータルビューティケアブランドとして発展させていく。
ブランドアンバサダーにはモデルとして活躍する在原みゆきを起用した。「本物の美しさに、トレンドはない」をキャッチコピーに掲げ、キャンペーンを展開する。