ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第114回

「捨てる」という責任が取れない、生真面目なアナタに

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最近、特にエンドユーザー向けのコンテンツを作っているチームには、「サクッと作ろう」というメッセージを投げかけています。その結果誕生したのが、下のコンテンツです。いかがでしょうか?作ってもらった記者には申し訳ない気もしますが、それなりにエンタメながら、お手軽(笑)。企画から初回のスタートまでは大変ですが、いざスタートしてしまえば一回の取材で10本くらいの記事が作れるし、文章だけなら1つの記事は15分で作れます。

上の記事はあくまで一例ですが、最近「全力投球」じゃないコンテンツも作れるようにならないと、自分も、媒体も“もたない”な、と思っています。同僚はもちろん、私も実はそれなりに真面目なせいか、記事を作るときは全力投球。聞いたことの全てを記し、それなりの大作に仕上げないとと思うこともしばしばで、3000文字級の記事を作ってしまいがちです。無論、そんな記事が無価値だとは思いません。でも、読者にその熱量を勝手に押し付けるのは違うのかもしれない。少なくとも「聞いたことの全てを記す」は、結局「何が言いたいのか、わからない」という読後感につながりがちです。私たちが発信するニュース、特にそれぞれのウェブコンテンツは「一点突破」くらいがちょうど良いのでしょう。

とはいえ頭ではそう思っていても、「書かないことを選ぶ」って、難しいものです。なぜなら、そこには責任が生じるから。そう「全力投球」しがちなのって実は、熱意と裏腹に、責任を取りたくないという思いの表れなのかもしれないと、最近はより気を引き締めるようになりました。

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