「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」(以下、ジョー マローン)の人気の香り“サイプレス&グレープバイン コロン インテンス(以下、サイプレス)のアンバサダーに英国人俳優のトム・ハーディ(TOM HARDY)が就任した。ハーディといえば、「レヴェナント:蘇えりし者」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた実力派俳優。久々にマッチョなアンバサダーが登場したという印象だ。多くの映画に出演し、ジェームズ・ボンド(James Bond)シリーズの主演男優候補にもなった彼だが、ブランドとのコラボレーションは、おそらく「ジョー マローン」が初めて。“サイプレス”は彼の長年のお気に入りの香りであるという。“サイプレス”は、男性に愛されるフレグランスの代表格である“フゼア”(シダ)のグループ。サイプレス(針葉樹)とブドウのつる、アンバーのウッディな香りは、個性的で大胆、ハーディのイメージにぴったりだ。彼は、映画監督のエドワード・ベルガーと父親で脚本家のチップス・ハーディと共に“サイプレス”のキャンペーンフィルム「例外と矛盾(THE ECEPTIONAL AND THE CONTRADICTION)」 を制作。ロンドンへの愛を表現した同フィルムで主演している。
ハーディ起用により男性への訴求を強化
5月半ばに代官山店で開催されたイベントのために、「ジョー マローン」のクリス・ワイアット=グローバル エデュケーション バイスプレジデントが来日。“サイプレス”の香りやハーディとの協業について語った。彼は、「“サイプレス”は一度知ったら虜になるような香り。キャンペーンフィルムは、ブランドとトムの故郷であるロンドンへのラブレターだ。ピンストライプのビジネスマンと修道女、パンクロッカーというタイプの違う人たちがパブで同じテーブルを囲むような矛盾に満ちた街」とコメント。モデル兼女優のアジョア・アボアー(Adwoa Aboah)も「ジョー マローン」のアンバサダーを務めているが、今回のハーディの起用はブランドにとって大きなプロジェクトだったという。フレグランスにおいてもジェンダーニュートラルな動きが広がっているとはいえ、まだまだ、女性が主流の市場。同ブランドでは、メンズ、ウィメンズと香りの区分けはしていないが、ハーディの起用により、男性に向けてもアピールしていくようだ。