米・カリフォルニア州発のオーディオブランド「ソノス(SONOS)」は、初のヘッドホン“ソノス エース”を発売する。“ソノス エース”はブラックとホワイトの2色展開で、価格は7万4800円。
ワイヤレス機能を搭載した本格的なホームサウンドシステムで認知されてきた「ソノス」。そのサウンド作りを手がけるのは、ジャイルズ・マーティン(Giles Martin)ソノス サウンドエクスペリエンスリーダーだ。ロンドン在住の音楽プロデューサーで、過去にグラミー賞を2度受賞した経歴を持つ。“ソノス エース”は、ジャイルズ・マーティンをはじめとする音楽のプロフェッショナルと共に長年研究してきた専門知識を搭載したヘッドホンとして生まれた。世界最高クラスのアクティブノイズキャンセリングを搭載し、パーソナルなリスニング環境を整えるほか、「ソノス」のサウンドバーに接続すれば、ボタンひとつでスピーカーからヘッドホンへの出力変更が可能となる。さらに2024年後半からは、最新技術“トゥルーシネマ”を導入し、空間を正確にマッピングすることでより立体感のあるサウンド体験を提供予定だと言う。
ソノスCEOのパトリック・スペンス(Patrick Spence)は「今回の新しいカテゴリへの進出は、『ソノス』の代名詞でもあるイノベーションと豊かなサウンド体験が基盤にある。“ソノス エース”はこの20年間、オーディオメーカーのリーダーとして我々が培ってきたすべてを活かし、パーソナルリスニング分野に驚きのサウンドと洗練されたデザイン、そして⻑時間続く快適性をもたらすだろう」とコメントしている。
5月16日に行われた新商品発表会には、デーン・エスティス(Dane Estes)ソノス プロダクト・マーケティング・マネージャー主任、スコット・フィンク(Scott Fink)ソノス特任プロダクト・マネージャー、サム・プレンティス(Sam Prentice)ソノス シニア・インダストリアル・デザイナーが来日。スペシャルゲストには佐藤晴美が登場した。
“ソノス エース”の開発背景について、「時代と共に生活が変化し、コンテンツの量も、私達のリスニング時間も増えてきた。そんな中で、オーディオサウンドは至る所に普及し、かつてないほど重要性が増している。2002年に設立して以来、たくさんの商品を提供をしてきたが、お客様からヘッドホンを出して欲しいという声がたくさん届いたため、今回の発売に至った」と、デーン・エスティス。デザインを手掛けたサム・プレンティスは「ルック&フィール(外観と操作性)”を重視した設計を目指し、2つのポイントに照準を当てた。1つ目は1日中装着しても快適であること、そして2つ目は時代にとらわれない商品であること。軽量で柔らかく、フィット感のある使い心地と、10年後も支持されるファッショナブルなヘッドホンにしたかった。単純にファッショントレンドを反映しただけでは、数カ月後にはファッション性が失われてしまうだろう。控えめなラグジュアリー性を追求し、ファッションのメーンアイテムになるのではなく、人それぞれのスタイルに適合する汎用性のあるデザインに仕上げた」と語る。
「ソノス」との出合いについて問われた佐藤晴美は「インテリアにこだわる友達の自宅に行った時に、本格的なスピーカーがセットされていた。スタイリッシュなデザインに魅力を感じ、ブランドに興味を持った」。続けて「年齢を重ねる中で、シンプルでありながらシルエットやディテールにこだわりがあるファッションが好きになってきた。顔周りにつけるヘッドホンは特に目立ちやすいため、“ソノス エース”のシンプルかつラグジュアリー性のあるデザインが気に入っている」とコメントした。
“ソノス エース”はヨドバシカメラとビックカメラの実店舗およびオンラインストア、アマゾン、楽天市場で、6月7日から順次先行予約の受付を開始する。