講談社は、6月1日付の定期人事を発表した。今年、創刊15周年を迎える美容誌「ヴォーチェ」の新編集長に、石井亜樹・元「FRAU(フラウ)」副編集長が就任する。石井新編集長は、2003年講談社入社後、「フラウ」「ヴォーチェ」編集部で美容担当を務める。10年から「フラウ」編集部の副編集長に就任していた。「フラウ」はファッション、ビューティ、トラベル、映画など幅広くテーマを提案していて、中でも楽しくおしゃれにマラソンする「ランガール」は、若い女性たちのランニング人口を広めた人気企画。アクティブに生きたい女性たちのライフスタイル雑誌として認知が高い。一方、「ヴォーチェ」は美容雑誌のパイオニアとして、1997年に創刊。雑誌のみならず「iVOCE(アイヴォーチェ)」や「BeauTV〜VOCE(ビューティー ヴィーヴォーチェ)」などクロスメディアを駆使した"ヴォーチェ"ブランドを構築。4月には「ヴォーチェ」初の読者イベント「美利きフェスタ2013」を開催した。
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講談社は3月に「グラツィア」「グラマラス」の2誌の休刊を発表したばかり。新雑誌準備室の設立準備を進めるなど、売り上げが低迷する女性誌のテコ入れは急務といえよう。美容業界をけん引してきた「ヴォーチェ」の新しい舵取りに期待が掛かる。