講談社の美容誌「VOCE(ヴォーチェ)」の公式サイト「i-VoCE(アイ・ヴォーチェ)」と、阪急百貨店の化粧品オンラインショップ「HANKYU BEAUTY(阪急ビューティ)」がコラボレーションし、8月1日から期間限定でオンライン上に「i-VoCE×HANKYU BEAUTY スペシャルコスメショップ」をオープンする。
以前から阪急百貨店では雑誌との別冊ブックでQRコードを貼り、直接購入できるようにしていたが、さらに今回の取り組みでは「VOCE」本誌からも、直接スマートフォンでコスメを購入できるサービスをスタート。「VOCE」の公式ソーシャルアプリ「美プリ!」をダウンロードして、画像認識技術を活用した「美プリ!ファインダー」を誌面上の気になるコスメの写真にかざすことで、瞬時に阪急ビューティの購入画面へ飛ぶことができる。さらに「i-VoCE」上のコスメデータベースから、阪急ビューティに直接リンクを張り、購入できるようにする他、ここでしか購入できない特別なコスメキットや、先行発売のコスメ、ユーザー特典も掲載。スタートとして、シュウ ウエムラの特別限定キット(8295円)が登場する。
今回のコラボレーションについて、阪急阪神百貨店の曽田啓子・第1店舗グループ 婦人ファッション商品事業部 バイヤー 化粧品開発担当は「阪急ビューティでは、シャネルやディオール、オンラインでは初めてのトム フォードビューティなどのラグジュアリーブランドを始め、オーガニックコスメやインナーケア、バラエティコスメなど、国内でも随一の品揃えだ。阪急ビューティのユーザーの内、商圏内のユーザーは約30 %で、残りの70 %は全国からサイトに訪れている。百貨店やECサイトなど、消費者が化粧品の購入場所を使い分けている中、今後はますますお客さまの利便性をかなえることが重要になってくる。リアルとデジタルを融合し、立体的な施策を今後拡大していきたい」と狙いを語る。
一方、講談社の石井亜樹・VOCE 編集長は、「VOCEの読者や美プリ!のユーザーにとって、欲しいと思った瞬間に買えるのは付加価値の一つになる。雑誌と売り場を結びつけるオンライン・ツー・オフラインの第一歩として楽しみな取り組み。今後は美プリ!側でも、ユーザー特典やパーソナルなサービスまで提供するのが目標。顧客とより深く付き合っていくために、VOCEブランドが美容の消費行動をどう担えるのか検証したい」と語る。