ヘラルボニーが5月23日、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)主催の「LVMHイノベーションアワード 2024 (LVMH INNOVATION AWARD 2024)」を受賞した。同社が選出されたのは「従業員体験とダイバーシティ&インクルージョン(Employee Experience, Diversity & Inclusion)」部門で、日本企業の受賞は初めて。同アワードは今年は第8回となり、過去最多となる89カ国、1545社から応募があった。
受賞企業は、LVMHのイノベーション・インキュベーターであるメゾン・ド・スタートアップ(THE MAISON DE STARTUPS)の企業支援プログラムに参加し、同社および傘下75メゾンと連携しながら、個別メンター制度を受けることができる。
へラルボニーは2018年7月に岩手県でスタート。知的障がいのあるアーティストや福祉施設とのライセンス契約を結び、作品を商品化するブランド事業やライセンス事業を行っている。LVMHによると、アワードの受賞理由は「同社は企画から制作に至るまで、障害のあるアーティストと企業との質の高い協業を保証する。アーティストにビジネスチャンスが生まれるだけでなく、企業もDEI(ダイバーシティー・エクイティ&インクルージョン)を促進できる」という。
「LVMH イノベーションアワード」は、世界の有望なスタートアップ企業をたたえ、その成長を支援するプログラムとして2017年に設立した。応募対象は、評価額1億ドル未満、従業員数50人未満で過去5年間以内に創設された企業だ。グランプリに加え、へラルボニーが受賞した「従業員体験とダイバーシティ&インクルージョン」部門のほか、「オムニチャネル&リテール」「サステナビリティ&グリーンテック」などの6部門からなる。