埼玉・所沢を拠点とするプロ野球球団「埼玉西武ライオンズ(以下、ライオンズ)」は5月24日、「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」の相澤陽介デザイナーが手掛けた夏季限定ユニホーム“ハントブルーユニホーム”を発表した。8月2日から9月1日まで開催する夏の大型恒例イベント「ライオンズフェスティバルズ2024」の期間中、監督とコーチ、選手が27試合(ホーム15試合、ビジター12試合)で着用予定だ。
ライオンが活動的になる夜空をイメージ
相澤デザイナーはこれまで、J1北海道コンサドーレ札幌のユニホームや、2012年ロンドン・オリンピック日本選手団のウォームアップスーツなどを手掛けてきたが、プロ野球球団のユニホームをデザインするのは今回が初めて。“ハントブルーユニホーム”は、同氏が所沢出身だったことから実現し、コンセプトは“獅子たちが、夏の月夜に敵を狩る。”。「夜行性のライオンが最も活動的になる月明かりの夜空をイメージした」と相澤デザイナー。シャツはネイビーを基調に、ホワイトのピンストライプでライオンの爪痕を表現し、前面に咆哮するライオンのグラフィックもプリントした。胸やキャップに配した“Lions”と球団の頭文字“SSL”は、他グッズへの応用をふまえたファッションデザインの観点から、クラシカルなフォントを採用している。また、「野球のユニホームは、下半身を白として上半身とバランスを取るのが美しいと感じる」という相澤デザイナーのこだわりから、パンツはホワイトを基調に、ネイビーの爪痕をグラデーションで施している。
発表当日の24日には、「ライオンズ」の本拠地「ベルーナドーム」で発表会を行い、相澤デザイナーと共に古賀悠斗選手と佐藤龍世選手がモデル役で登場した。相澤デザイナーは、幼少期からのライオンズファンであることを明かし、「スポーツの魅力を一番初めに教えてもらったのが『ライオンズ』だった。ファッションの可能性とスポーツデザインの両軸で活動していく中で、地元である『ライオンズ』のユニホームをデザインでき心から感謝している」とコメント。続けて、「『ベルーナドーム』に訪れる子どもたちの中には、将来デザイナーを目指している子も、『ライオンズ』が好きだからユニホームを作りたい子もいると思う。デザインの力で、将来の可能性を少しでも広げることができたらうれしい」と語った。
古賀選手は「ホワイトのズボンにストライプが入っているデザインはあまり見ないから、新鮮でカッコいいと思ったのが率直な感想。デザインされた思いも背負いながら、全勝できるように戦っていきたい」と意気込んだ。佐藤選手も「普段とは違うユニホームを着ることで、試合の気持ちの乗り方もまた変わってくる。例年、『ライオンズ』は夏に強いと言われているので、これを着て夏に強い『ライオンズ』をファンの皆さんにお見せしたい」と決意を示した。
“ハントブルーユニホーム”とキャップのレプリカは、8月上旬から販売予定だ。24日から「ライオンズ」の公式オンラインストアで事前予約販売を受け付けており、価格は“ハントブルーユニホーム”の背番号なしが8800円、背番号ありが1万890円、キャップが4400円。また、「ライオンズフェスティバルズ2024」の期間中に開催する、8月4日と25日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦では、一部座席を除く来場者全員に、非売品の限定“ハントブルーユニホーム”を配布する。