フェンディ(FENDI)を6年間率いてきたセルジュ・ブランシュウィッグ(Serge Brunschwig)会長兼最高経営責任者(CEO)が退任する。米「WWD」が入手した社内メモによると、親会社であるLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)グループ内で新たな職務に就く予定で、詳細については近日中に明らかになるようだ。ブランシュウィッグ会長兼CEOの後任には、LVMHファッショングループのピエール・エマニュエル・アンジェログロウ(Pierre-Emmanuel Angeloglou)=マネジング・ディレクターが、6月1日付で就任。現職と兼務する。
アンジェログロウ新CEOは、ロレアル(L’OREAL)に20年以上在籍し、「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」のグローバル・ブランド・プレジデントを務めた後、2019年にルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)にファッション&レザーグッズ担当戦略ミッション・ディレクターとして入社。20 年からはメンズ部門を統括し、メンズビジネスを大きく成長させた立役者として知られる。22年には戦略ミッション担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントに昇進。ウィメンズのアクセサリーやデジタル・イノベーション、ビジュアル・マーチャンダイジング、コミュニケーションなども担当した。
そして今年3月、マイケル・バーク(Michael Burke)=LVMHファッショングループ会長兼CEOに抜てきされ、同グループのマネジング・ディレクターに就任。現在、グループに属するブランドの中で「フェンディ」「ケンゾー(KENZO)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「プッチ(PUCCI)」「パトゥ(PATOU)」「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」、そしてパートナーシップを結んでいる「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」を統括している。