ファッション

「台湾市場はブルーオーシャン」 日本ブランド参入の可能性

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台湾の文化部と経済部主催の「台北ファッションウィーク(Taipei Fashion Week)」2024-25年秋冬シーズンが台北で4月25〜29日に開催された。ファッション・ウイークとしては遅い実施ではあるものの、バイヤーやメディアも積極的に招待し、公式会場は地元客で溢れた。韓国発ファッションが注目を集める中、台湾はダークホースになりえるのか。国の施策とマーケットの状況、デザイナーの3つの視点で探る。(この記事は「WWDJAPAN」2024年5月27日号からの抜粋です)

日本ブランド参入の可能性を広げる
新たな動きも

台湾経済は半導体輸出の好調で安定した成長を続けており、ラグジュアリー市場も伸長している。2023年は約420万人が日本を訪れ、消費額は7786億円と訪日外国人客の中では世界1位を記録。直近10年間では過去最高額だった。

一方で、台湾国内の市場の特徴は、百貨店がマーケットの中心を担っていること。百貨店業の売上高は、22年で約1兆2500億円に上る。日本では百貨店のほかに、若い層は駅ビルに、ファミリー層はSCにと客層は分散傾向にあるが、台湾では幅広い年代の客層が百貨店を訪れる。そのため、九州とほぼ同じ36万㎢の国土に、60以上の百貨店や商業施設が出店している。今後も大規模商業施設の開業が続く予定だ。

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