中国ではESGを意識した企業が急増しているが、SDGsのコンセプトを取り入れたトップ企業の取り組みを追った。また、サステナビリティの活動に欠かせない「再生可能エネルギー対策」「地球温暖化対策」「貧困対策・教育」の3つのキーワードから各社の取り組み事例を紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年5月27日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
サステナビリティ経営を推進する
トップ企業の最前線
SDGsのコンセプトを取り入れ全方位でアプローチするトップ企業の取り組みを紹介する。
エンパワーメントと地域創生に注力
チャンドゥ(自然堂)グループ
1月にジャラグループから社名を変更したチャンドゥグループ(CHANDO GROUP)は、“グリーン・ビューティ”のコンセプトを掲げ、「グリーンな梱包」「グリーンな原材料」「グリーンな生産」「環境保護」に力を注ぐ。生産プロセスで多くの低炭素技術を採用し、毎年2万3000tの水使用量と排水を削減している。また、段ボールの代わりに再生プラスチック製のボックスを使用し、毎年2万2000本の木の伐採を防いでいる。
社会的な責任としては、人材育成に注力する。多様性に富み、包括的な職場環境をつくることを目指している。このほかにも、自然と社会への還元、そして恵まれない人々のエンパワーメントといった慈善事業にも努めている。2023年には、中国児童・青少年基金およびチベット自治区女性連盟と提携して「チャンドゥ・チュンレイ奨学金活動」を開始。チベット農業畜産大学の優秀で経済的に恵まれないチベット人女性の学生251人に奨学金を提供した。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。