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花王初、化粧品ボトルの水平リサイクルで商品化 「トワニー」で採用

花王は28日、回収した化粧品プラスチックボトルを水平リサイクルし、再生した素材で商品化したことを発表した。同グループのカネボウ化粧品が展開する「トワニー(TWANY)」の化粧品つけかえボトル容器“ローションⅡt(レフィル)”の一部に使用し、5月30日から順次、イオン系列146店舗で限定販売する。価格は5170円。

花王は、「一般的に着色や加飾が施された化粧品ボトル容器は、包装容器のPET素材へ再生することは難しいとされてきた」中で、2021年にJEPLANと協働を開始。同社が保有する独自のケミカルリサイクル技術を活用し、その実現に向けて取り組んできた。

21年6月には、JEPLANグループ傘下のペットリファインテクノロジーが使用済みペットボトルを用いて製造したケミカルリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)素材を、「トワニー」のボトル容器に採用。その後、同素材を「カネボウ(KANEBO)」「リサージ(LISSAGE)」「ソフィーナiP(SOFINA iP)」などで採用し、順次拡大している。

今回商品化した化粧品つけかえボトル容器は、カネボウ化粧品が展開する5ブランドのペットボトル素材のボトルとパッケージの紙箱を対象に、22年2〜7月の期間で回収した使用済み化粧品プラスチックボトルを水平リサイクルしたもの。バージンPETと同等品質のボトル容器に再生した素材を一部として使用した。

今後、“化粧品プラスチックボトルの水平リサイクルの取り組み”を持続可能な社会実装モデルとして確立し、使用済み化粧品プラスチックボトルの回収スキーム構築などインフラ整備を進める方針だ。また、21年10月からコーセーと進めているサステナビリティ領域における協働取り組みの一つとして、両社で協働することによるスケールアップを目指し、引き続き検討するという。

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