「カルティエ(CARTIER)」は5月27日、オーストリア・ウィーンで新作ハイジュエリーを発表した。同ブランドは、今までスペイン・マドリードやイタリア・コモ湖で新作ハイジュエリーのイベントを開催してきた。2日間にわたり顧客とプレスを招待して発表した新作コレクション“ナチュール ソヴァージュ”の第一弾は、約100作品のうち87点がハイジュエリー。同コレクションには今後も作品が追加されて合計200点程度になる予定だ。
自然と融合する動物の一瞬を輝きに
ネックレスの取り外せるブローチがカメだったり、留め具にカブトムシが施されていたり、動物のモチーフがさりげなくジュエリーに潜んでいる。「見てすぐに何のモチーフかわかるデザインというよりは、自然の中での動物の一瞬を捉えているのが特徴だ」とカラチ。また、動物のモチーフに建築に見られる幾何学模様を盛り込むことで、モダンなひねりを加えている。約3.5カラットのダイヤモンドのセンターストーンを施した“スクテリア”リングは、クロコダイルのうろこを彷彿とさせるような技法でダイヤモンドをセッティングしている。“アンフィスタ”ネックレスは、幾何学模様の2匹のヘビが八角系のコロンビア産エメラルドとダイヤモンドを両脇から取り巻くようなデザインだ。
動物の精神性を宿すハイジュエリーが個性を引き出す
“パンテール ジャイサント” リングブレスレットは、パンテールの長い尻尾が手首に巻きつき、その体がエメラルドを施したリングへ伸びるデザイン。この作品は手に沿うように制作され、手の動きに合わせて変化する革新的な構造になっている。パンテールのモチーフを採用することで、まるで生きた彫刻のように見える。カラチは、「ハイジュエリーは、それを選ぶ人の個性を表すもの。だから、精神が宿る印象的なジュエリーを制作することで、着用する人の個性を引き出したい。異なる動物が持つ精神性を宿すハイジュエリーが導き出すのがそれらを選ぶ人の個性だ」と語る。
この新作ハイジュエリーを着用してキャンペーンに登場するのは、メゾンのグローバルアンバサダーでインド人俳優のディーピカー・パードゥコーン(Deepika Padukone)だ。彼女は、「メゾンを象徴する比類ない職人技で野生の美しさを体現した美しい“ネイチャー サべージ”コレクションのキャンペーンに登場できて光栄だ」とコメントしている。