ビューティ
特集 世界5カ国のサステナブルビューティ最新事情2024 第2回 / 全10回

米国市場はサステナビリティ関連の定義があいまい 化粧品企業の“自発的”な取り組みが鍵

有料会員限定記事

米国市場における“サステナブル・ビューティ”は、先進的な欧州にいまだ遠くおよばない。消費者の意識や行動は大幅に変化しているものの、国レベルでの規制がないことや、サステナビリティに関する定義のあいまいさが進化を阻めているのだ。グリーンウォッシュ(実態を伴わないにもかかわらず、環境に配慮していると誤った印象を与える行為)も大きな問題となっており、消費者が自信を持ってサステナビリティに取り組むことを阻害している。(この記事は「WWDJAPAN」2024年5月27日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)

グローバルブランドが米国市場に参入する場合、欧州のサステナビリティ基準をそのまま用いていることが一般的だ。米ブランドが欧州市場に商品を輸出する場合も、リサイクル性や化学薬品の使用などについて欧州の環境規制に準拠する必要があるため、最初から欧州基準を適用し、オペレーションの簡便化を図っていることが多い。

前述のように、米国では国レベルでの規制や定義がないため、各企業はサステナビリティについて場当たり的な対応になってしまいがちだ。CSR目標を達成しなければという意欲をもって各社を突き動かすのは、有害な成分のない商品を使いたいという消費者による“クリーンビューティ”の需要だろう。

この続きを読むには…
残り2367⽂字, 画像4枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

繊維商社特集 女性発の「働き方改革」

7月1日号は、毎年恒例の「繊維商社特集」です。13年続く長寿企画で、今回のテーマは「女性発 働き方改革」です。かつては「24時間戦えますか?」に代表されるモーレツ会社員の象徴で、総合職・営業職の大半は男性でした。それがこの数年、総合職の新卒採用で半分以上を女性が占めることも珍しくなくなり、かつての「男社会」は変わりつつあります。一方で、出張の多さや膨大な業務量などの激務は以前と変わらず、子育てと仕…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。