オフィススタイルに定評のある月額制レンタルサービス「エアークローゼット(AIRCLOSET)」は、パーソナルスタイリングを強みとし、個々のユーザーのリクエストに対応しながら、ファッションの楽しさも提案する。メインの客層は30代、40代の働く女性。エアークローゼットの天沼聰社長兼CEOと舟波優衣クローゼットチーム バイヤーにユーザー動向の変化や好評だったアイテムなどを聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年2月26日号会員限定特別付録「ビジネスリポート 2023年下半期」からの抜粋です)
WWD:2023年下半期の商況は?
天沼:予測通りに成長しているが、残暑が厳しく、シーズンの立ち上がりにできる入会数のヤマが例年よりも遅かった。一方、退会者を減らす努力を行うことで、6カ月以上継続するロイヤルユーザーの継続率が上がっている。これまで3カ月、6カ月と、登録時に全額まとめて支払ってもらう仕組みだったが、毎月払いをできるようにした。更新時に長期プランを選ぶ人が増えることを期待している。
WWD:23年7〜9月期(第1四半期)で黒字に転換した。
天沼:成立するビジネスモデルだと示せたと思う。ただ我々の場合、広告を打って、それによって得た売り上げの計上は次の四半期になる。広告宣伝費を削ればその期は利益を出せるが、会員の獲得も重要だ。バランスが大事だと考えている。
WWD:ディズニーとの協業でスポットレンタルも始めた。
天沼:ミッキーなどのキャラクターを想起させるデザインや色使いのファッションをオリジナルで企画し、短期間レンタルできるサービスで、まだまだこれからだ。ビジネスの基盤を広げながら、20代にファッションレンタルを体験してもらい、将来の顧客につなげていきたい。SNSなどで話題になっており、対応キャラクターも増やしていく。
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