ウィゴーは、全国約160店の「ウィゴー(WEGO)」のうち、約20店で古着を扱うほか、下北沢と大阪アメリカ村に「ウィゴー ヴィンテージ」を構える。創業が大阪の小さな古着店ということもあり、アパレル企業として大きくなった今も古着は“原点”だ。猛暑と暖冬の影響が大きかった下半期について、齋藤純輝サスティナブル事業部営業チームマネジャーに聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年2月26日号会員限定特別付録「ビジネスリポート 2023年下半期」からの抜粋です)
WWD:2023年下半期の商況は?
齋藤:12月まで寒い日がなく、しんどかった。店頭売上高は前年並み。秋の立ち上がりも、例を見ないほど売れなかった。特に女性客が減少。ビーニー帽に大きめのスエット、太めのチノパンといった、いわゆる“古着女子”が、韓国ガーリーに流れてしまったようで、今までユニセックスで売れていたスエットなどが女性に売れなくなった。アウターも厳しく、鉄板の「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」ダウンジャケットのいいサイズのものが売れ残るのは、初めての経験だった。もう皆買いそろえたというのもあると思うが、「チャンピオン(CHAMPION)」のリバースウィーブ(スエット)が1万円以上が普通になってしまったように、価格帯の上昇も買い控えの原因。上半期の好調の原動力だったリメイクアイテムは、時間的なリソースがなくて、数を積むことができなかった。
WWD:そんななかでも売れたものは?
齋藤:ジップパーカが売れた。着脱しやすく、何かしら羽織りたい時に重宝。そもそも定番だが、薄手のナイロンより、スエットのジップパーカが気分だった。数シーズンずっと人気の「カーハート(CARHARTT)」でもジップパーカが人気。「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」や「ラッセルアスレティック(RUSSEL ATHLETIC)」のジップパーカも好調だった。
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