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“役目を終えた化粧品”に新たな命を吹き込む モーンガータの挑戦

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モーンガータは、“役目を終えた”コスメや化粧品バルクに再び命を吹き込むアップサイクル領域で持続可能なビジネスモデルを展開している。田中寿典代表は、以前は化粧品メーカーの研究員として名だたるヒット商品を生み出してきたが、開発途上で廃棄するバルクや使い切れずに捨てられてしまう化粧品を目の当たりにしてきた。これらの問題意識から役目を終えた化粧品の有効活用を目指し、2019年9月に姉弟で起業した。(この記事は「WWDJAPAN」2024年5月27日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋に追記しました)

その思いを最初に具現化したのが、使わなくなった化粧品を絵の具へと変えることができる化粧品成分のみで構成された界面活性剤フリーの特殊溶液“マジックウォーター”だった。「まずは、家庭内で役目を終えた化粧品を消費できる仕組みをつくることが重要だと感じた」と振り返る。

きっかけは、使いかけや売れ残った化粧品の回収施策に疑問を抱いたことだった。例えば、発展途上国への寄附では、肌の色や現地の化粧文化に合わないコスメが含まれていることが多い。また、鏡や金皿などの分別が難しいカラーコスメ容器のリサイクル率は20%を切っているという現状にも直面した。

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