
本レター「in fashion」の読者の皆さまにおすすめしたい、面白い連載が「WWDJAPAN」でスタートしました。文筆家・つやちゃんによる、題して「ポップスター・トレンド考察」。連載のテーマは「ファッション&ビューティのトレンドをポップスターから紐解いていく」です。
第1回はこちら。
パリコレから「だけ」大きなトレンドが生まれる流れはもはや十分に過去の話。パリをはじめとするいわゆるコレクションは、今もファッションシーンにおいて重要な存在ですが、「それだけじゃない」のが今。小〜大規模なトレンドの種が同時多発的に各所で発生し、SNSとエンターテインメント、スポーツなどとうまく合流したテーマやアイテムがトレンドになる傾向があります。
方法論が一昔前とは変化してもトレンドへと発展するか否かは結局、人の気持ちをつかむか否かにかかっている、という点で変わりはありません。「どうやって人心をつかむのか」、この連載の面白さはそこをわかりやすい言葉で丁寧に解説している点にあります。
「肌感」のトレンドが輪郭を帯びてくる
個人的に在宅勤務の時はSpotifyで「Today‘s Top Hits」を聴くとはなしに流し続けています。すると、世界の「トレンド」はなんとなく肌感で入ってきます。ヒット曲は長ければ1ヶ月くらいTopに滞在し続けるので「いい加減飽きたわ」ともなりますが、その感覚もまさに「トレンド」です。
本連載の第2回で紹介されているタイラ(Tyla)の「Water」は2023年の夏にリリース以降、それこそ耳タコになるくらい聴きその魅力は何となく理解していましたが、彼女の南アフリカのルーツや、脇を固めるスタイリストの視点などを交えて言葉で分析してもらうと「肌感」のトレンドが輪郭を帯びてきます。文筆家・つやちゃんが記事で使っている「ボーダレスなY2K感覚」と「偶像的なビーナス・イメージ」はまさにパリやミラノのコレクションを見ながら受け取るメッセージでもあります。
また、タイラが同郷のファッションデザイナーを応援するため 「テベ・マググ(THEBE MAGUGU)」など南アフリカのファッションを積極的に身につけていることを知り、大ヒット曲がまた違って聴こえてきます。思わず読み進めてしますテンポの良い文章も魅力的。その第2回はこちらです。ぜひ一度読んでみてください。
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