アダストリアは、2024年2月期で売上高2755億円、従業員数1万3000人超、国内外の総店舗数1500超という、国内3位の規模を誇るアパレル企業。その強みや課題を、1位のファーストリテイリング、2位のしまむらなどとの比較も交え、解説する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年6月3日号からの抜粋です)
1. 郊外SCの拡大と共に成長
戦後に街の紳士服店として創業した現アダストリアが大きく飛躍したのは2000年以降。大店立地法が制定され、規制緩和により各地の郊外に大型ショッピングセンター(SC)が続々と開業していくのに伴い、他社と競い合うように出店を重ねた。2010年前後は年間出店数100店以上という時期が継続。ただし、コロナ禍の少し前から出店による成長手法は鈍化し、自社EC「ドットエスティ(.ST)」と実店舗の2軸が現在の成長ドライバーとなっている。
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