ファーストリテイリンググループのジーユーは6月8日、中国・深圳にポップアップストアを出店する。現在、「ジーユー(GU)」は中国本土では上海、広州に計4店の実店舗を運営しており、深圳への出店は今回が初。中国本土への出店は2年半ぶりとなる。
深圳は中国本土から香港への玄関口となる一級都市で、北京、上海、広州に次ぐ中国本土第4規模を誇る。技術や金融の中心都市として「若年層の人口が増加し、経済発展を続けている」(ジーユーの発表資料から)。「ジーユー」が出店するのは、「ユニクロ(UNIQLO)」も出店している商業施設、深圳領展中心城の中。同施設は「近隣エリア在住者から観光客まで、多くの客が訪れるショッピングモール」といい、「ユニクロ」店舗との併設で買い回りを狙う。
新店の売り場面積は約627平方メートル。ウィメンズ、メンズアイテムを取り扱う。「ジーユー」は2024年秋、アジア外では初となる常設店舗を米ニューヨーク・ソーホーに出店する。正式出店に先駆け、22年秋からソーホーでポップアップストアを運営し、現地のニーズの収集に努めていた。深圳のポップアップストアも、長期出店しそのまま常設出店につなげるのかは現時点では未定。「一旦、24年冬までのポップアップストア運営は決まっている」と広報担当者。「ジーユー」のグローバルでの店舗数は24年2月末時点で468。うち台湾は22、香港10。