ビジネス

百貨店5月度は2~3割増収、主要4社の免税売上高が過去最高

百貨店主要4社の5月度の売上高は、2〜3割の増収だった。訪日客による高額品の購買が売り上げをけん引し、4社全てで免税売上高が過去最高を更新した。

売上高は三越伊勢丹が前年同月比23.4%増、高島屋が同23.2%増、大丸松坂屋百貨店が同21.3%増、阪急阪神百貨店が同29.1%増だった。

三越伊勢丹は基幹3店(伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店)の合計売上高が前年比26.6%増、コロナ前の19年比51.9%増となり、全体の売上高を引き上げた。訪日客によるラグジュアリーブランドのハンドバッグや財布、宝飾、時計、化粧品といった高額商品の購買が増え、基幹3店の客単価はコロナ前の19年比66.9%増に着地している。

高島屋は、大阪店の売上高が前年同月比42.8%増、京都店が同31.5%増で、訪日客が集う地域の店舗が大きく伸びた。前年同月の2.2倍をマークした免税売上高に加えて、気温の上昇に伴ってブラウスやカットソー、日傘、帽子などのカテゴリの国内顧客による購買も堅調に推移し、免税売上高を除いた店頭売上高もコロナ前を上回っている。

大丸松坂屋も訪日客による免税売上高が伸長。インバウンド需要が高い京都や大阪の店舗が売り上げを伸ばし、特に大丸心斎橋店の売上高は前年同月比54.1%増と大きく飛躍した。

阪急阪神百貨店の阪急本店(阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪)は同46.1%増と過去最高の売上高を更新。アクセサリーやバッグ、インターナショナルファッション、宝飾品の売上高は5割を上回る伸び率だった。100万円以上の高額品の売上高は7割増となり、ラグジュアリーブランドをはじめとする高額品を購入する訪日客や国内の上顧客の活況が数字に出ている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。