渋谷を象徴するファッションビルとして、訪日外国人客が多く訪れるのが渋谷109だ。ファッションとエンタメのトレンドに敏感な若者に刺さるイベント企画にも力を入れている。今春は、昨年と同規模の大型リニューアルも計画する。SHIBUYA109エンタテイメントの丸山康太SHIBUYA109渋谷店総支配人に聞いた。
(この記事は「WWDJAPAN」2024年2月26日号会員限定特別付録「ビジネスリポート 2023年下半期」からの抜粋です)
WWD:2023年下半期の商況は?
丸山:毎月前年同月の売上高をクリアし、7〜12月の前年同期比は20%増となった。客数は同12%増。9月は火災事故によって7日間営業ができなかったが、それでも前年の数字を達成できた。春のリニューアルや、アーティストやアニメとのコラボなどが奏功し、訪日外国人客需要も後押しした。
WWD:好調だったアイテムは?
丸山:酷暑で夏物がよく動いた。コロナ明けのリベンジ消費が夏まで継続しており、お出かけ需要と館の品ぞろえが好相性だったようだ。セール期間中もプロパー商品がしっかり売れていた。秋口ではカジュアル需要が高く、アイテムはデニムやカーゴパンツ、ショートトップスなど。Y2Kの流れをくんだ商材が引き続き人気。秋以降は暖冬の影響でアウターが苦戦した代わりにニットやカーディガンといった中衣料が堅調だった。特にトレンドのシャギー系ニットがよく売れた。
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