
外食かお弁当か、1人か同僚と食べるかなど、社会人のランチ事情は人それぞれ。そんな中で若干珍しくなってきている社員食堂ですが、実態はいかに?ということで今回は高島屋新宿店の社食に潜入。企業の“秘境”である社食のリアルを知るべく、愛用者5人にその魅力について聞いてきました。(この記事は「WWDJAPAN」2024年6月3日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
揚げ出し冷やしそば
360円

キッチン用品売り場で働いています。私の場合、いつもオニギリを持参して、社食の麺類と一緒に食べることが多いですね。麺類は種類が多くて飽きることがありません。今日は新メニューの「揚げ出し冷やしそば」に挑戦しましたが、定番の塩ラーメンが一番好きです。最近味噌ラーメンが定番化されたのもうれしいかぎり。社食なのにトッピングを選べたり、「麺カタ」をリクエストできるのは、ここくらいだと思います。
山本遥岳(はるか)さん/愛知ドビー 「バーミキュラ(VERMICULAR)」コーナー
鶏肉ときのこの味噌炒め
Bセット(主菜1品+小鉢1品+ご飯・みそ汁)
510円

2年前、糖質オフ、ウォーキングに取り組んで体重を10キロ落としました。その頃からの習慣で今も昼食時は白米を取らないように心がけていますが、これを外食でクリアするのが意外と難しい。社食であれば白米を抜くことができますし、五穀米などを選べる日もあります。細かい要望を簡単にかなえられるのが社食の魅力です。何よりこの価格でこの品質のランチが食べられる場所はほかにありません。社食は高島屋の自慢ですね。
森田有太さん/新宿高島屋 婦人雑貨売り場 ストアマーチャンダイザー
チリトマトラーメン
420円

週に3〜4回は利用します。昼は簡単に済ませたいので、麺類を頼むことが多いですね。シンプルで飽きのこないしょうゆラーメン(230円)はおすすめです。今日頼んだ日替わりの「チリトマトラーメン」もおいしかった。栄養のバランスもしっかりしているのにお値頃で本当にありがたい。2月にリニューアルされて、明るく開放感のある空間になりました。景色のよい窓辺のカウンター席がお気に入りです。
黒沢莉沙さん/ヒロフ 「ヒロフ(HIROFU)」新宿高島屋店 店長
ぶり照り焼き
Bセット(主菜1品+小鉢1品+ご飯・みそ汁)
510円

新卒入社して以降、ほぼ毎日ランチで社食を利用しています。日常の中で自炊をほぼせず、外食中心の私は社食で健康を保っているといっても過言ではありません。今日はメインにぶりの照り焼き、小鉢にもずくを選んだ定食セットを注文しましたが、そばがお気に入りのメニュー。仕事の状況によって食欲が湧かない日もありますが、メニューや選択肢が豊富にある社食に行けばどんな気分にも合うランチが見つかります。
大槻 優さん/新宿高島屋 リビング売り場 ストアマーチャンダイザー
三元豚のメンチカツデミグラスソース
Bセット(主菜1品+小鉢1品+ご飯・みそ汁)
510円

今日は「三元豚のメンチカツデミグラスソース」を選びました。不定期に登場するメンチカツは、お肉がとってもジューシーなんです。「厚切りトンカツ」がメニューにあると「ラッキー!」とうれしくなりますね(笑)。デパ地下で働いているので食には詳しいと自負していますが、ここの社食は毎日ホントに楽しみ。出口には明日のメニューが貼り出されていますが、「明日はこれを食べよう」とワクワクしながら職場に戻ります。
杣津(そまつ)智美さん/グッドリブ 和洋酒売り場
高島屋の社食が美味しいワケ
社食は高島屋傘下の飲食会社で、「鼎泰豐(ディンタイフォン)」「糖朝(トウチョウ)」なども運営するアール・ティー・コーポレーションが運営しています。1日約5000人の従業員が働く高島屋新宿店では、社員のほかに取引先のスタッフさんもご利用いただいております。「レストランクオリティーの社食」を目指し、仕込みは一から店内で実施。特Aランクの米を採用するなど素材にもこだわっています。さらなるグレードアップのため、今年2月には内装をリニューアルして景観や設備を一新しました。
和田 祥平さん/アール・ティー・コーポレーション 社員食堂新宿パノラママネジャー