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LVMHを率いるアルノー会長の三男、一族の持株会社の幹部に 支配体制をさらに強化

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)を率いるベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)の三男、フレデリック・アルノー(Frederic Arnault)LVMHウオッチ部門CEOは、一族の主要な持株会社フィナンシエール・アガシュ(FINANCIERE AGACHE)のマネージング・ディレクターに就任した。これは、前任のニコラ・バジル(Nicolas Bazire)取締役の任期終了に伴うものだという。フレデリックはまた、フィナンシエール・アガシュの取締役会に、その親会社であるアガシュの代表として加わった。

フレデリックは2024年4月、アルノー会長兼CEOの次男であるアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)=ティファニー プロダクトおよびコミュニケーション部門 エグゼクティブ・バイス・プレジデントと共に、LVMHの取締役会に加わった。長女のデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=クリスチャン ディオール クチュール会長兼CEOと、長男のアントワン・アルノー(Antoine Arnault)LVMHヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージは、以前から取締役会に所属している。また、四男で末っ子のジャン・アルノー(Jean Arnault)=ルイ・ヴィトン ウォッチ部門 マーケティングおよびプロダクト・ディベロップメント・ディレクターも、いずれは取締役会に加わると見込まれている。

LVMHは近年、一族支配を強化している。22年5月には、当時73歳だったアルノーLVMH会長兼CEOが80歳まで続投できるよう、CEO職は75歳までと定められていた内規を変更。22年12月には、アントワンが一族の持株会社クリスチャン ディオールSE(CHRISTIAN DIOR SE)のCEO兼副会長に就任した。クリスチャン ディオールSEは、フィナンシエール・アガシュの傘下。フィナンシエール・アガシュは22年12月の時点でクリスチャン ディオールSEの株式資本の97.5%を保有している。これらを通じ、アルノー家は23年12月の時点で、LVMHの株式資本の48.6%と議決権の64.3%を保有している。

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