「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」の2013年12月31日終了、14年度第2四半期は、中国市場の成長鈍化の影響を受け、増収減益だった。売上高は対前年同期比103.1%の30億2000万ドル(約3080億4000万円)、純利益は同96.6%の4億3250万ドル(約441億1500万円)だった。
カテゴリー別でみると、メイクが同108%の11億2000万ドル(約1142億4000万円)。トルコ、ロシア、ブラジル、南アフリカの出店が功奏し、新製品の売れ行きが好調だったM・A・Cや、ボビイ ブラウン、スマッシュボックスがけん引した。フレグランスはジョー マローン、トム フォード、トリー バーチが好調で、同104%の4億7780万ドル(約487億3560万円)だった。ヘアケアはアヴェダが売り上げを伸ばし、同102%の1億3510万ドル(約137億8020万円)だった。一方で、スキンケアは同99%の12億6000万ドル(約1285億2000万円)と落ち込んだ。地域別にみると、アメリカが同105%、欧米・中東・アフリカが同107%、アジア太平洋地域が同94%だった。
ファブリツィオ・フリーダ=プレジデント兼最高経営責任者(CEO)は、「景気回復の見通しが不透明な中、減益は想定の範囲内」とコメント。しかしアジア太平洋地域の不振に関しては、中国都心部での売り上げの伸び率は鈍化していることを認めたうえで、「都市部の周辺地域は中間富裕層の拡大により、売り上げが伸びている」と説明した。また「スキンケアは引き続き、ビジネス戦略の重要なカテゴリー。エスティ ローダーとクリニークから相次いでローションを発売したように、今後も強化していく」と語った。
なお14年度上半期決算は、売上高が同103.8%の56億9000万ドル(約5803億8000万円)、純利益が同98.1%の7億3320万ドル(約747億8640万円)だった。フリーダCEOは、「14年度のプレステージコスメ市場は同103 ?104%で推移し、当社はその2倍近くの同106?107%での着地を見込む」。