「WWDJAPAN」6月24日号の付録「WWDBEAUTY」とニュースサイト「WWDJAPAN.com」では、「2024年上半期ベストコスメ」を発表している。2024年上半期は、百貨店・セミセルフやバラエティー・ドラッグストア、ECポータルサイト39店舗の協力を得て1〜4月に売れた商品をリサーチし、新商品(ニュープロダクト)と総合(ヒーロープロダクト※新商品も含む)を表彰。13カテゴリーのトップ3が出そろった。
“成分推し”トレンドは定着傾向に
スキンケアに配合されている成分をくまなくチェックする“成分推し”トレンドが続き、その代表的な成分の一つに韓国発のシカがある。新商品の美容液部門で1位を獲得した韓国スキンケアブランド「トリデン(TORRIDEN)」はリポソーム化した独自のシカ複合成分を配合。新商品の乳液・クリーム部門で1位の「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」も保湿クリームにダーマCICAテクノロジーを採用している。そのほか、総合の美容液部門で1位をキープする「ユンス(YUNTH)」は生ビタミンCを個包装で提供し、毛穴ケアや肌荒れ、透明感を促す効果などを期待できることから支持されている。化粧水や美容液、乳液などにビタミンCやセラミド、ヒアルロン酸などを配合しているアイテムが多くランクインした。
日焼け止めニーズ拡大
ボディーケア部門では日焼け止めのニーズが拡大している。コロナ禍ではおうち時間が増え、スクラブや保湿ケアなどのアイテムが上位を占めていたが、23年5月の新型コロナが5類に移行してから外出する機会が増え、日焼け止めの需要が増えてきたようだ。新商品の1位は「アネッサ(ANESSA)」は、動きによって生じる日焼け止めのヨレや隙間を自動で修復する、オートリペア技術を採用した日焼け止め乳液となった。同率2位の「キャンディドール(CANDYDOLL)」、「ハレバレ(HAREBARE)」も[SPF50+・PA++++]と最高値の日焼け止めアイテムがランクインした。総合3位の「スキンアクア(SKIN AQUA)」はSNSでバズっていて、化粧下地として使える日焼け止めとして人気が継続している。
落ちにくくぷっくりした唇を演出するリップ
リップ部門は総合と新商品で傾向が大きく分かれた。総合は「ケイト(KATE)」の“リップモンスター”、「フジコ(FUJIKO)」の“ニュアンスラップティント”、「ラカ(LAKA)」の“フルーティーグラムティント”がランクイン。いずれもマスクオンのコロナ禍にも支持された落ちにくさを追求した商品だ。一方で新商品は、唇をふっくらと演出できるプランパー効果の高い商品が上位を占めた。同率2位の「アミューズ(AMUSE)」“リップフラー”、「ヴィセ(VISEE)」“エッセンス リッププランパー”がそれで、口紅の下地や保湿リップとしても使用できる汎用性の高さも高評価を得た一因だった。落ちにくい口紅にプランパーを組み合わせることで魅力的な唇を演出する人も増加傾向にありそうだ。
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