旅の目的地となる宿をプロデュースする温故知新が運営する洞窟レストラン“ハウス&レストラン メゾン・アウル”が、2024年日本建築学会作品賞を受賞した。
“ハウス&レストラン メゾン・アウル”は、石上純也建築設計事務所が設計した、2021年開業の住宅兼レストラン。まるで洞窟のような構造と造形を体現している同建築は、「時間と共に重みを増していくような建物がほしい。ツルツルのものではなく、自然の粗々しさを含むような建物」という平田基憲オーナーシェフの強い思いを、建築家・石上氏が9年という歳月をかけて完成させた。
提供するのは、季節の素材をふんだんに使ったフレンチ。カトラリーや器は、この空間の一部になるようオリジナルで製作したほか、厳選された貴重なワインコレクションもこだわりの一つ。音の反響や香りの循環に至るまで、唯一無二の個性的なものになっている。
日本建築学会賞は、一般社団法人日本建築学会が設けている、論文、作品、技術、業績の4部門からなるアワード。日本国内における建築・建設分野で功績を上げた個人・団体を称え授与される。