先日、とある展示会で「一番洋服を買うのは、旅行」という話を伺いました。年がら年中買っているファッション業界人の私は「そうなのか〜」という印象でしたが、その後、実際そんな場面を目の当たりにしています。ミラノで開かれた時計のイベントをご一緒したメディアやPR、つまり時計業界人の多くは、「この靴を買って帰りたい」や「明日の自由時間は、アウトレットに行くの」とテンションが高めでした。きっとテンションと反比例して、財布の紐は緩かったことでしょう(笑)。皆さんも、思い当たるフシがありますよね?実際、今のインバウンドはテンションが上がり、財布の紐が緩くなった外国人観光客が原動力です。
ただ、冒頭の「一番洋服を買うのは、旅行」は、旅行中の買い物だけを指している言葉ではありません。どちらかと言えば、旅行前の買い物を指しています。これも皆さん、思い当たるフシがありますよね?現地の天候を調べて、例えば日本より寒かったらコートの新調を考えたり、冷えそうな朝晩や機内や車内の空調を心配してカーディガンやストールなどに食指が動いたり、現地調達という可能性だってあるのに水着は事前に買い揃えたり。あ、トランクやバッグを買い替えるなんて需要もありますよね。
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