「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」の9月30日終了の2014年度第1四半期決算は、フレグランスがけん引し、増収増益だった。売上高は対前年同期比104.9%の26億8000万ドル(約2626億4000万円)、純利益は同100.4%の3億70万ドル(約294億6860万円)だった。フレグランスカテゴリーの伸び率は、売り上げベースで同105.7%の3億6740万ドル(約360億520万円)だった。
12年度に目標としていた年商100億ドル(約9800億円)を達成した同社は、更なる躍進を遂げるための新戦略としてフレグランスの強化を掲げていた。実際13年に入り、基幹ブランドであるエスティ ローダーの「モダンミューズ」や「エルメネジルド・ゼニア ウオモ」「マイケル・コース セクシー アンバー」、「トリー バーチ」など、フレグランスの新製品を多数発売した。ファブリツィオ・フリーダ=プレジデント兼最高経営責任者は「今期はスタートを切ったに過ぎない。特に欧州、南米、中東、中国では、伸びが期待できる」と同カテゴリーに期待のコメントを寄せた。日本のフレグランス市場の動向については「フレグランスよりもシャワージェルやボディクリームが売れる傾向にある。これは中東とは真逆。このあたりの文化的背景も尊重しながら、各国での展開を考えたい」とした。
エスティ ローダーは引き続き、2014年度通期の売り上げ目標を対前年比106 ?108%に設定。これはグローバルでのプレステージコスメ市場の伸び率の約2倍にあたる。