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「ルイ・ヴィトン」の親会社LVMH、次期CFOは外部から 1年半かけて引き継ぎ

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、新たな財務部長代理として、仏資産運用会社ティケオー・キャピタル(TIKEHAU CAPITAL)の副最高経営責任者(CEO)を務めていたセシル・カバニス(Cecile Cabanis)を任命した。6月10日付で就任した同氏は、ジャン・ジャック・ギヨニー(Jean-Jacques Guiony)LVMH最高財務責任者(CFO)の直属となり、1年半以内にその後任に就く予定だという。

ギヨニーCFOは、現在62歳。フランスの名門校HECビジネススクール(HEC Business School)を卒業し、1985年にパリ国立銀行(BANQUE NATIONALE DE PARIS、現BNPパリバ銀行)のアナリストとしてキャリアをスタート。複数の金融機関を経て、2003年に財務部長代理としてLVMHに加わった。04年にCFOに昇格。その後、11年のブルガリ(BVLGARI)、13年のロロ・ピアーナ(LORO PIANA)、19年のベルモンド(BELMOND)、20年のティファニー(TIFFANY & CO.)など、数多くの買収案件を成功に導いた。また、10年からは、LVMHが擁する老舗百貨店サマリテーヌ(LA SAMARITAINE)の社長兼CEOも務めている。なお、社内メモによれば、「(引き継ぎ後の)ギヨニーCFOの役職はいずれ発表する」という。

カバニス新財務部長代理は、1995年にロジスティクス・マネージャーおよびファイナンシャル・コントローラーとして、ロレアル サウスアフリカ(L'OREAL SOUTH AFRICA)に入社。2000年に仏電気通信会社オレンジ(ORANGE)に加わり、M&A担当部長代理を務めた。その後、ダノン(DANONE)で財務部門の要職を歴任し、15年にCFOに就任。21年に、ティケオー・キャピタルに副CEOとして入社した。なお、同氏は今回の人事に伴い、LVMHの執行委員会にも加わっている。

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