ANAの機内誌「翼の王国」のフォトエッセイ「おべんとうの時間」は、2007年から続く人気連載です。取り上げられるのは農家、漁師、駅員、看護師、バスガイド、染色業、庭師、営業マン、菓子職人、大工、自衛隊員、杜氏、旅行添乗員、整備士、タクシー運転手、市町村職員、保育士――といったさまざまな市井の人々の弁当。食を入り口にしながら仕事や暮らし、人生がつづられます。大きな写真で掲載される弁当は飾らないものばかりで、インスタ映えとは正反対の素朴さが魅力です。
働く人のランチを紹介するNHKの「サラメシ」も2011年から続く長寿番組ですね。世の中には実にたくさんの仕事があり、それぞれのランチ事情があることをユーモラスな語り口で教えてくれます。
グルメ情報が氾濫する現代だからこそ、なにげない昼飯に表れる人間味が新鮮に感じられます。「WWDJAPAN」でも高島屋新宿店の社員食堂を取材しました。同店では約5000人のスタッフが働いており、社員食堂は毎日1000人以上にランチを提供します。
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