ビューティ賢者が
最新の業界ニュースを斬る
ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、アパレル企業がビューティブランドを扱う狙いについての話。(この記事はWWDJAPAN2024年6月10日号からの抜粋です)
弓気田みずほ ユジェット代表・美容コーディネーター プロフィール
(ゆげた・みずほ)伊勢丹新宿本店化粧品バイヤーを経て独立。化粧品ブランドのショップ運営やプロモーション、顧客育成などのコンサルティングを行う。企業セミナーや講演も。メディアでは化粧品選びの指南役として幅広く活動中
【賢者が選んだ注目ニュース】
韓国発のビューティブランドの勢いは、いまだとどまるところを知らない。Qoo10や公式EC、バラエティーショップから、ドラッグストアやコンビニ、百貨店にも販路を広げているのに加え、「タンバリンズ(TAMBURINS)」のように熱烈なファンを引きつける店舗をつくるほどの成長を見せるブランドもある。
韓国コスメと国内アパレルは共存共栄?
既存チャネルでの競争が激化する中、浮上してきたのがアパレルのECサイトだ。韓国ブランドとしては新たな販路であり、アパレル企業としても新たなカテゴリーが加わることで売り上げアップを狙える。アパレル国内3位のアダストリアでは、Z世代向けに韓国の新進デザイナーによるアイテムを提供するセレクトショップ「エーランド」で韓国発スキンケア「VT」や「メディヒール(MEDIHEAL)」など約30のビューティブランドを扱っている。今回マークスタイラーが「ランウェイチャンネルビューティ」で扱うのは韓国発ビーガンコスメ「フィーブ(FEEV)」やスパ・エステ発スキンケア「シャンプリー(SHANGPREE)」など12ブランドほどだが、「エモダ(EMODA)」「エレンディーク(ELENDEEK)」などのターゲットである20~30代以上に向け、中価格帯のスキンケアを厚めにそろえている。ブランドの数をそろえるより、人気インフルエンサーのレコメンドで1つ1つのブランドをクローズアップするというスタイルをとった。
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