ヤーマンの2024年4月期連結業績は、売上高が前年比25.5%減の320億円、営業利益が同93.2%減の4億円、経常利益が同82.9%減の10億円、純利益が同89.8%減の3億円だった。中国でALPS処理水の影響やRF規制によるRF搭載美容機器の安売りによる市場の混乱などの影響が残り「想定以上に落ち込んだ」(同社)。
部門別では、通販部門は新商品の投入が遅れ、従来商品の販売が中心となったことから売上高が同36.8%減の42億円、セグメント利益が同60.4%減の9億円だった。店販部門は、人流回復が見られたが、競合が増えたことや新カテゴリーの先行投資が響き、売上高が同6.0%減の74億円、セグメント利益が同45.5%減の9億円だった。
直販部門は、新システム入替時での自社ECサイトの停止が影響し、売上高が同14.3%減の84億円、セグメント利益が同41.7%減の26億円だった。海外部門では、中国市場が大きく打撃を受け、売上高が同37.1%減の112億円、セグメント利益は同55.4%減の30億円だった。
25年4月期の予想は、売上高が前期比9.3%増の350億円、営業利益が同500.6%増の25億円、経常利益が同117.6%増の22億円、純利益が289.1%増の15億円。中国以外の海外市場開拓を加速するほか、日本市場ではオーラルケアや美容医療といった新カテゴリーのラインアップを強化。また、ヘルスケア分野への進出も検討する。