古いようで新しい“グランパコア”。従来のビンテージやトラッドスタイルと決定的に違うのは、古着を取り入れたり、過去のスタイルに着想したりしつつも、「今」の感性と想像力で若者たちにとって「リアル」なファッションに再構築されているところ。今期の秋冬に“グッド・ユース(Good Youth)”というシーズンテーマをかかげ、“グランパコア”に近いスタイルを推すジャーナル スタンダードの松尾忠尚メンズコンセプターと、カバー撮影を担当した井田正明スタイリストの言葉から、“グランパコア”の輪郭を描き出す。(この記事は「WWDJAPAN」2024年6月17日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
あくまで表現したいのは
「今」のスタイル
PROFILE: 松尾忠尚/「ジャーナル スタンダード」メンズ コンセプター
WWDJAPAN(以下、WWD):今季のシーズンテーマ “グッド・ユース”とは?
松尾忠尚コンセプター(以下、松尾):「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」らしいアメカジやアメトラを軸に据えつつ、ルールに縛られずに「若い感性」でいろんな要素を混ぜ合わせていくイメージ。スポーツやストリート、Y2Kのテイストを取り入れ、芯があるアイテムを着つつも、それだけにとらわれない自由さがポイントだ。
WWD:テーマにたどりついた経緯は?
松尾:コロナ禍で、思うように「ジャーナル スタンダード」らしさを追求できない時期を経て、今季提示する“グッド・ユース”は、私たちらしさを再確認するテーマでもある。ジャンルを越えて自由にコーディネートを楽しんでいる今の若い感性に共鳴しながら、私たちなりの「今っぽさ」を提示する。
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