世界的ファッションデザイナー、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)のドキュメンタリー映画「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」が9月20日、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開する。映画公開に先立ち、メーンビジュアル、予告編、場面写真を公開した。
本作は、“ファッション界の革命児”とされるガリアーノの栄光と転落、そして贖罪と復帰に迫る、美しくもスキャンダラスなドキュメンタリー映画だ。キャリアの絶頂期にあった2011年、反ユダヤ主義的暴言を吐く動画が拡散され、その後逮捕されたガリアーノ。事件から13年たった今、ガリアーノが自らカメラの前に座り「洗いざらい話す」と語る。映画では、大胆なスタイルで世界中を魅了したガリアーノの栄光を各ブランド時代のコレクションを収めた貴重なアーカイブ映像と共に振り返りながら、ガリアーノを診断した精神科医、今も心の傷が癒えないという事件の被害者にもカメラを向ける。
監督を務めたのは、ドキュメンタリー映画「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」でアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したケヴィン・マクドナルド(Kevin Macdonald)。ガリアーノの人間性に鋭く踏み込み、本作最大のミステリー「彼の暴言の背景には何があったのか?」に斬りこんでいく。
予告編は、「ジョンが現れてファッションは突然、ロック化した」という英版「ヴォーグ(VOGUE)」誌編集長エドワード・エニンフル(Edward Eninnful)(当時)のセリフから始まる。数々のステージの裏側を語るのはトップモデルであるケイト・モス(Kate Moss)やナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、俳優のペネロペ・クルス(Penelope Cruz)やシャーリーズ・セロン(Charlize Theron)ら錚々たる面々と、米「ヴォーグ」の編集長アナ・ウィンター(Anna Wintour)やアンドレ・レオン・タリー(Andr Leon Talley)をはじめとした著名なファッション評論家たち。
メーンビジュアルは、ガリアーノが2014年に「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」に電撃復帰後、初のショーとなった2015年春夏オートクチュール・コレクションを象徴するドレスだ。