ファッション

インスタグラム拡張アプリと連動でインフルエンサー向けイベント開催  「クリニーク」×「#ootd_WITH」が新作リップでタッグ

 「クリニーク」は4月18日、19日、六本木ヒルズのヒルズカフェ/スペースで、「クリニーク ポップ ハッピー ラウンジ」というイベントを開催した。4月24日発売の「クリニーク ポップ」の発売を記念したもので、会場では発売前の「クリニーク ポップ」を始め、同ブランドのメイクアップアイテムを自由に試せた。さらに動画や写真を撮影できるフォトブースを用意。加えて、話題のイラストレーターのShogo Sekineや、アーティストのCOOKIEBOYとのコラボなど、"ハッピーになれる"コンテンツを提供した。

 阿部智佳子 クリニーク マーケティング本部広報部ディレクターは「『クリニーク』のメイクアップやスキンケアを試してとにかく"楽しい"と感じていただける場所として"ハッピー ラウンジ"を作りたいと考えた。今回は『クリニーク ポップ』の発売に合わせたラウンジになったが、今後も『クリニーク ハッピー ラウンジ』をさまざまな形で開催し、"ハッピー"をシェアしてほしい」と語る。

 「クリニーク」が提案する"ハッピー"を拡散するのに重要なのがSNSだ。18日の夜にはインフルエンサーを招いた特別イベントを行った。そこで活躍したのが、インスタグラムの拡張アプリである「#ootd_WITH(オーオーティーディーウィズ)」だ。インスタは利用者が急増中だが、ツイッターに比べて拡散性がない上、ハッシュタグの指定などハードルも多く、プロモーションに使いにくいという難点があった。「#ootd_WITH」を使うと、�@従来の「インスタグラム」にはないリグラム(ツイッターのリツイートのような機能)が可能になり、拡散性が生まれる、�A投稿者が忘れがちなハッシュタグを自動添付することで視聴率を向上させる、�Bスタンプと呼ばれるデコレーション機能を使って、ブランド独自のイラストを拡散することが可能、投稿者がこれらのインスタには存在しない機能を楽しむことがインスタプロモーションを成立させる。

 同アプリを手掛けるサプール・インクのナカヤマン。社長はインスタグラム施策を実施したいブランドへ、低コスト・短期間でプランを提供するためのエンジンとしてアプリ「#ootd_WITH」を用意した。流用してインスタグラムプロモーションに必要な機能を有するブランド総合アプリを納品することもできるし、今回のクリニークの様に「#ootd_WITH」にタイアップしていただく形も可能。これなら期間限定で当社が保有する機能・ユーザーをプロモーションに活用していただくこともできる。それは、『#ootd_WITH』をポータル型(様々な機能や情報を多面的に利用できる)アプリとして設計しているから。これなら、単独でアプリを作るには、お金もかかるし、時間もない、といったブランド側の悩みに応えることができる。実際多くのブランドから問い合わせがある」と語る。

 さらに、「クリニーク ポップ ハッピー ラウンジ」では、アプリ連動の体験コンテンツ「#shoot_WITH」(6秒の動画が撮影できる動画プリクラの様なもの)が登場。同イベントでは約30分待ちの行列を作っていた。アプリ「#ootd_WITH」を使えば数秒で撮影した動画をインスタグラムにシェア可能。これにより体験コンテンツの回転数を向上と、投稿されるハッシュタグのコントロールを同時に実現している。さらにイベントに訪れた人が多ければ多いほど、アプリのダウンロードが増えるという仕組みも一人勝ちを促進している。

 実際にインフルエンサーを巻き込んだパーティでもこの体験コンテンツは大人気で、フォロワーの多いインフルエンサーたちがアプリを続々とダウンロード。一般の人だけでなく、インフルエンサーにもダイレクトに遊びを提供してアプリを訴求するポジショニングはナカヤマン。社長ならではで、アプリの認知度が上がれば、タッグを組んだ「クリニーク」のブランド認知度のさらなるアップに貢献できるという仕組みだ。この2日間のイベントが終了した19日にはapp storeにおける「#ootd_WITH」のランキングが無料総合で12位、20日には9位、カテゴリー別では本家Instagramや、LINEが提供するB612を抑えて両日とも2位まで跳ね上がった。

 サプール・インクでは「#ootd_WITH」へのタイアップは2週間プランと1ヶ月プランで提供、「#ootd_WITH」のエンジンを使ったブランドアプリ製作も498万円で受注している(2015年上期の受注は締切済み・5月中旬受注再開予定)。ビューティと相性がいいインスタでの情報拡散を模索している企業にとっては、「#ootd_WITH」のブランドアプリは、一つの選択肢と言えるだろう。

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