ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第122回

ガラパゴスな「カワイイ」からのシフト進む その背景は?

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ガラパゴスな「カワイイ」からのシフト進む その背景は?

会社がある六本木、自宅からそう遠くない新横浜では、男性アイドルのコンサートが頻繁に開かれます。ゆえにファンの姿を頻繁に見かけますが、最近、彼女たちの装いが変わってきた印象です。

忌憚なく言えば、これまではガラパゴス化した「カワイイ」スタイルが多かった印象です(悪口ではありません、断じて!)。キーワードは、「パステル」「チュール」「フリル」あたりでしょうか?特に新横浜では、チュールで作った、パステルカラーのフリル付きソックスにペタンコなメリージェーンシューズを合わせている女性を数多く見かけると「あぁ、今日はコンサートがあるんだな」と思うほどでした。

もちろん、そんな人がいなくなった訳ではありません。でも、確実に減少しています。代わりに増えているのは、ガラパゴスな「カワイイ」と比較すると「強い」スタイル。クロップド丈のインナーを取り入れたり、パステルカラーからモノトーンにシフトしたり、足元がブーツやスニーカーに変化したりの印象です。2024-25年秋冬の展示会を回っていても、ガラパゴス化した「カワイイ」は減っている印象です。特にモノ作りに再度注力する企業では、チープな素材で作るカワイイが減り、今までより上質な素材で生み出す本物志向なエレガンスが増えています。

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