イオンモールは、京都市南区と向日市の境界に位置するキリンビール京都工場跡地に出店する「イオンモール京都桂川店」の開業日と出店テナントなどを発表した。開業日は10月17日。敷地面積約9.2万平方メートル、延床面積約21.4万平方メートル、総賃貸面積約7.7万平方メートルの規模で、全長約280m・3層のモール棟とフィットネス棟の2棟で構成。モール棟には、核店舗の「イオン京都桂川店」、京都府内最大級の「イオンシネマ」のほか、京都府初の110店舗を含む約220の専門店が出店する。
モールコンセプトは「イオン町家入ル気分上ル」。知恩院の大屋根をイメージしたエントランスや円形窓、行燈の灯り、桂離宮の深い軒など、京都ゆかりの意匠を建物の内外観に取り入れ、モールに入ると気分が高揚するような場の創出をめざす。一番の特徴は、食関連テナントを全体の約3割に当たる61店舗導入したこと。地元京都の有名店などが並ぶ1階の食物販ゾーン「桂川市場」のほか、京都の路地文化を思わせる2階レストラン街、計1350席とレイクタウン店や幕張新都心店に次ぐ規模のフードコートを配置した。
食にこだわった理由について吉田昭夫・常務取締役営業本部長は「Eコマースが普及した今、モールとして何を提供するかが問われている。食を介したコミュニケーションの場を提供できるのはリアル店舗しかないことから食関連のテナントを充実させた」と話す。
ファッション&雑貨ゾーンについては、とくに服飾・生活雑貨のウエイトを高め、2階に女性をターゲットとした雑貨の編集売り場を設置。注目テナントでは、バロックジャパングループの新会社が展開する新ブランド「シャルディ ペギーラナ」や低価格雑貨店「オーサムストアー」が近畿初出店のほか、「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」が京都府初出店、ワコールの新ブランドもお目見えする。公共交通機関に恵まれた立地にあり、車でのアクセスも抜群だ。JR京都線桂川駅とはデッキで直結し、阪急京都線洛西口駅からも約300mと近い。
商圏は桂川以西の10キロ圏内約66万世帯を基本とし、「北は亀岡、丹波、南は電車で約15分の高槻まで。30?40代のニューファミリーとアクティブシニアを取り込む」(金森修イオンモール京都桂川ゼネラルマネージャー)という。交通手段別では、車60%、バス・電車30%、徒歩・自転車10%を想定。初年度の来館者数は約1500万人を計画している。
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