旧そごう(現そごう・西武)の水島広雄・元会長が7月28日に心不全のため都内の病院で亡くなっていたことがわかった。102歳だった。葬儀・告別式はすでに近親者で執り行なった。
日本興業銀行を経て1962年にそごうの社長に就任。大阪を含めて3店舗しかなかったそごうを全国に出店し、百貨店売上高日本一の座に導いた。だがバブル崩壊後、過剰投資が裏目となり、資金繰りが悪化。経営責任を問われ2000年4月に辞任した。同年7月にそごうは約1兆8700億円の負債を抱え、民事再生法の適用を申請した。水島元会長は私財の差し押さえを免れるために預金を隠したとして、強制執行妨害罪に問われ、06年に有罪が確定した。