「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、X(旧Twitter)やFacebook、Instagram、TikTok、そしてThreadsをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。91回目は、ビューティ業界の恒例行事となったECモール「キューテン(Qoo10)」の「メガ割」セールの新潮流について。
ソーシャルエディター浅野:このメルマガでも何度か取り上げているECモール「キューテン」のセール「メガ割」は、毎回さまざまなブランドが戦略をアップデートしており、それらを観察するのも楽しみのひとつです。「メガ割」で特に盛り上がるのは、韓国コスメを中心としたビューティブランド。韓国で流行っているブランドはほぼ「キューテン」に公式ショップを出しているので、最近は「あのブランド、日本未上陸だったっけ?」と思ってしまうくらいです。
最近の「メガ割」で顕著なのは、インフルエンサーとのコラボプロモーションです。ただのレビュー投稿ではありません。インフルエンサーが韓国のブランド本社に出向き、「お得なセットを出してください!」と直談判するという、“ストーリー仕立て”の動画によるプロモーションです。通販番組でよくある「まだまだお安くなりますよね〜!?」のあのノリですね(笑)。台本通りなのはユーザーもある程度承知の上で、交渉の場で商品への熱量を語ったり、「割引分、雑用させていただきます!」なんて言い出したりの人もいて、面白く見ちゃうんですよね。特に「メガ割」はお祭りのようなイベントなので、レビュー系投稿で口コミを積み上げるよりも、エンタメ性の高い方法が合っているのかもしれません。
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