百貨店の11月度売上高は、中盤以降の冷え込みによってコートやセーターなど冬物衣料が好調に動き、三越伊勢丹が対前年同月比106.8%、高島屋が103.1%、大丸松坂屋百貨店が105.1%、そごう・西武が103.7%、阪急阪神百貨店が101.7%とおおむね前年実績を上回った。前半に噴出した食品虚偽表示問題の影響は少なく、引き続き都心の旗艦店での宝飾品や美術品などの高額品がけん引した。当月は前年同月に比べて土曜日が1日多かった。
三越伊勢丹は伊勢丹新宿店が114.6%、日本橋三越102.0%、銀座三越111.9%となり首都圏店舗の合計は10ヵ月連続で実績を上回った。大丸松坂屋は松坂屋名古屋店が110.2%、大丸心斎橋店が107.3%だった。そごう・西武は西武池袋本店が108.2%。高島屋は日本橋店が食品催事の集客効果が手伝って108.3%になった。阪急阪神百貨店は、阪急うめだ本店が建て替えオープンから2年目に入ったため100.6%に落ち着いた。
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