三陽商会は、25日開催の取締役会で、希望退職者の募集を行なうことを決議した。募集人員は同社従業員の約13%にあたる230人程度。退職者は会社都合として扱い、所定の退職金に加え特別退職金を支給する。これに関連する費用は2013年12月期決算で特別損失として計上するが、業績への影響は現在精査中。同社はブランドのスクラップ&ビルド、業務のアウトソーシング、販管費の削減など、効率化を進めてきたが、厳しさを増す消費環境を鑑み、より踏み込んだ構造改革が必要と判断した。背景には、同社の売上高の半分を占めると言われる英「バーバリー」のライセンス契約の更新を15年6月に控える問題がある。また同社は同時に、中瀬雅通・代表取締役会長が3月28日付で相談役に退く人事を発表した。